茎茶の水出しが実は美味しい理由

一般に水出し茶には柔らかい茶葉を使うことが推奨されます。例えば、当社でおすすめしている「はねだし茶」は薄くて柔らかい茶の皮の商品で、水で溶け出しやすい特徴があります。一方で固い葉は、水で溶け出しにくいと思われ、水出しでは敬遠されがちです。

今日はあえて「固い葉」である茎茶の水出しをご紹介します。茎茶は、読んで字の如く茎の部分を使っておりますので、葉に比べてやや固い葉になります。一方で、茎には旨味成分であるアミノ酸が豊富に含まれており、特に上級茎茶はお茶通の人が普段使いに選ばれることが多い出物です。

その茎茶に含まれる、旨味成分のアミノ酸は、低い水温でも溶け出すため、実は茎茶は水出しでも味が出るのです。そればかりか、葉が固いため、渋味成分であるタンニンの味が出にくいので、雑味が少ないすっきりした水出し茶を愉しむことができます。

美味しい淹れ方

  1. 茶葉は100mlの水に対して約5gをご利用ください。
  2. 茶葉と一緒に氷2つ程を急須にいれて、その上からゆっくりと水を注いでください。
  3. ポイントは、茶葉をよく踊らせることです。水を淹れ終わったら、水平方向に円を描くように急須をふってよく茶葉を踊らせてください。
  4. 10分ほど待つとしっかりと味がでてきます。

水出しは、低い温度で長く抽出することが基本ですが、急須の中で茶葉が十分に踊れば10分程度で味がでます。急須をこぼれない程度にしっかり古ってみて下さい。それでも、ちょっと味が薄いかな、と感じる場合は、急須を冷蔵庫にいれて1時間ほど待ってみるか、もしくは、茶葉の量を増やすなどして味を濃くしてみてください。

ぜひ、暑い夏の癒やしにお試しください。

おすすめの茎茶は、「白川」です。
玉露や上級煎茶の茎がブレンドされていますので、甘みと渋みのバランスが取れています。

茎茶 白川

お茶の「出物」について

「茎茶」は、茶葉の製茶時に、除かれる部分です。煎茶や玉露として販売される茶葉を「本茶(ほんちゃ)」というのに対して、茎茶は、「出物(でもの)」と呼びます。
出物は、他に「粉茶」「芽茶」「ヒゲ/ケバ茶(はねだし茶)」などがあります。

玉露などの高級茶から出た出物は、茎や芽など、それぞれ少し癖がありますが、安くておいしい味と、特にお茶好きの方が日常に使う目的で買われることが多いです。
加賀棒茶などの茎を使ったお茶も最近は人気ですが、茎を使った、いわゆる出物で、加賀棒茶の茎は、伝統的には京都産です。

「芽茶」についてもこちらの記事で解説しています
どうぞご覧ください。

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