1日1缶ジュースを飲むと糖尿病前症リスクが46%上昇する!

1日1缶の炭酸飲料で糖尿病前症リスクが急上昇する研究結果

私の知り合い(50代後半)で、甘党でスイーツが大好きな方がいるのですが、軽い糖尿病にかかってしまい、治療で苦労されています。その方は、ノンシュガーでお茶や紅茶を飲まれているのですが、お菓子を食べる習慣がなかなかやめられなかったそうです。最近は「やっぱり毎日、お菓子で砂糖をいっぱい取ってたのが悪かった・・・」とポロッと言っているのを聞きました。

そんな話に関連した研究データがありましので、紹介したいと思います。

習慣的かつ過剰な砂糖の摂取は殺人級に危険

冒頭からすみません、あえて怖い表現を使わせてもらいました。砂糖というのは、中毒性があるので実はすごく怖いものだとわかって頂きたくてこのような表現を使いました。

みなさんはこんな経験ありませんか?


  • 「なんとなく、そばにあるジュースを毎日飲む」
  • 「なんとなくコンビニでチョコを買って毎日食べる」
  • スタバでブラックコーヒーじゃなく、「◯◯フラペチーノ」「キャラメルマキアート」といった砂糖たんまりのジュースをちょくちょく買っちゃう。

別に意識してるわけじゃないけど、ジュースがないと、お菓子がないと落ち着かない、口さみしい。


※ちなみにスタバの抹茶フラペチーノ(グランデ)で65gの砂糖だそうです。コーラ350mlの約1.5倍です!

砂糖中毒はドラッグやタバコ中毒と同じ!?

実は、砂糖をついつい買ってしまうのは立派な中毒です。砂糖依存症と呼ばれています。Wikipediaの砂糖依存症のページから少し紹介します。

  • 患者にとっても甘い飲料・食品の過剰摂取による自覚症状がない場合もある
  • 他の薬物依存症と同様の依存関係があると指摘
  • 砂糖がほかのドラッグに対するゲートウェイドラッグ(入門薬物)として機能する可能性に注目

ドラッグと同じと言われると怖いですが、確かに砂糖には中毒性があると思いませんか?

私も次のような体験をしています。

私も甘いものは好きですので、20代の頃、仕事をしながらGABA入りチョコなどパクパク食べてました。毎日食べてると、無いと口寂しくて何かしら甘いのを食べてました。。チョコ、クッキーなんかが多かったです。一度、減量のためにやめようとした時、はじめは少し辛かったです。「食べたい!我慢!」という葛藤がありました。そして、2週間くらいやめた後、砂糖への欲求がほとんどなくなったのです。

といった感じです。若かりし頃の私の実体験です。

その時は、砂糖依存症といった言葉は知りませんでしたが、タバコや酒と同じ、依存症の1つだったんだな、と実体験をもって感じていました。

砂糖の過剰摂取 = 砂糖40gを週6回摂取

今回の研究では「過剰な砂糖の摂取」を「約350mlの炭酸飲料を週6缶飲むこと」と定義して調査されています。論文では具体的な飲料名は伏せられていますが、コーラやスプライトなどを言っているようです。ちなみにコカ・コーラ350mlは約39gの砂糖が含まれていますので、ここでは

毎日、食事とは別に約40g以上の砂糖を含む飲食習慣があること

と同義です。

スタバの抹茶フラペチーノが65gの砂糖が含まれてますので、毎日飲む方はいないと思いますが、、仮に毎日飲んだら、殺人級の砂糖の量です。

研究結果サマリー:砂糖を習慣的に過剰摂取する人は46%も糖尿病前症になるリスクが高い

特定の食習慣で、46%のリスクが高まるというデータはあまり聞いたことがありません。毎日40g砂糖を食べると、1.46倍も糖尿病にかかりやすくなります。

ちなみに研究は、米タフツ大学、米国農務省(USDA)ヒト加齢栄養学研究センターが共同実施し、中年成人1700人弱の14年間のデータを分析して行われたそうです。

少し抜粋すると、研究を主導したNicola McKeown氏は、「習慣的な砂糖の摂取が人体を細胞レベルで痛めつけることが、この結果からわかる」と言っています。

そもそも糖尿病のメカニズムは?

ここでは、最も一般的な2型糖尿病のメカニズムを紹介します。

糖分は、活動のためのエネルギーになりますが、エネルギーに変換するためには、「インスリン」を体内で生成し、それに反応する形でエネルギーになります。しかし、摂取する糖分が多すぎると、細胞が適正に反応できなくなってしまい、インスリン異常が生じます。インスリン抵抗性といって正常な反応を体がしなくなったり、インスリンの分泌低下などが起こるのです。

そして正常に消化されなくなった糖分は毒素として体をめぐります。糖尿病が直接の死因になるのではなく、最終的な死因は、糖=毒素を処理できなくなった結果、「血管障害」「ガン」「感染症」などになると言われています。

平たく言えば、

過剰な糖分摂取は、インスリン異常を引き起こし、糖分=毒素が体に回って、様々な重篤な疾患に繋がる

と考えればよいかと思います。

別の記事で紹介した、歯周病と近いイメージです。歯周病が体に巡って、様々な症状を引き起こすのと似ています。「歯周病菌」を「糖」に置き換えれば、糖尿病になります。

ちなみに、このインスリン異常には、遺伝的要素などもあると言われていますが、今回の研究結果では、様々な要素(遺伝要素、人種、体重など)を加味した上でも明らかなリスク上昇が見られると結論付けられていますので、食生活が最も大きな影響因子になっていると考えられます。

飲み物はノンシュガーに置き換えしよう

ここからはお茶屋としての提案です。別に糖尿病を防ぐ手立ては他にも色々あると思います。ただ、やはり、順当な手段として、ジュースや砂糖の入ったコーヒー、紅茶はやめて、ノンシュガーのお茶を飲むべきなんじゃないかと思います。

もちろん、ノンシュガーのコーヒーでもいいですが、コーヒーは味が強すぎるし、コーヒーを飲んだあとの口臭も強いし、日常的に飲むには適さないと思います。

お茶の場合、色々なバリエーションを楽しめます。
しっかりとした強い味を求めるなら、お湯でだした煎茶や玉露がいいですし、ごくごくいきたいなら水出しや、冷たくしたほうじ茶もいいかなと思います。

ペットボトルの緑茶という手段もありますが、ペットボトルははっきりいって、高すぎるし、美味しくないし、防腐剤まで含まれてます。しかも、めちゃくちゃ環境破壊してます。またペットボトルの環境破壊の記事は別に書こうと思います。

あと、味については、本当に誰に魂売ったんや、と言いたくなるあのCM・・・、某あや◯かのCMで「急須で出したお茶とわかりません」とか言ってましたが、、、

絶対わかりますからーーー!!!

そんなこと大衆の面前でいって、、舌使う仕事してる人間として、恥ずかしいと思わへんのか!(と言いたくなる気持ちをぐっとこらえてます)

お偉方の皆様がCM出たさにプライドを押し殺したのか、電通マンに説得されたのか(と言いたくなる気持ちをぐっとこらえています)

この辺の話はおいておいて、ペット飲んでると、ある意味、好き嫌いのでない味にまとめられてるので、まぁペットでいいか、となる気持ちもわかります。でも、安くてペットボトルより美味しいホンモノの緑茶もぜひご検討ください!

最後は宣伝でした!長文読んで頂いてありがとうございました。

お茶はこちらから探してみてください!
http://www.rakuten.co.jp/kitanik/

Appendix

最後に今回メインのテーマとした「1日1缶の炭酸飲料で糖尿病前症リスクが上昇」という記事を抜粋しておきます。関心のある方はご一読ください。

1日1缶の炭酸飲料で糖尿病前症リスクが上昇(2016.11.10 HealthDay News)

砂糖入り炭酸飲料を毎日1缶飲んでいると、2型糖尿病の「前兆」である糖尿病前症を発症するリスクが劇的に上昇することが、新たな研究で報告されました。しかし、ダイエット炭酸飲料の場合は、毎日のんでもリスク上昇はみられなかったという。研究を実施した米タフツ大学、米国農務賞(USDA)ヒト加齢栄養学研究センターのNicola McKeown氏は、習慣的な砂糖の摂取が人体を細胞レベルで痛めつけることが、この結果からわかると述べている。細胞が砂糖を分解してエネルギーにするにはインスリンが必要だが、摂取する糖分が多すぎると細胞が適正に反応できなくなり、インスリン抵抗性が始まる。糖尿病前症は、血糖値の上昇が見られるものの完全な糖尿病にはなっていない状態で、砂糖の摂取量を防ぐ「修正可能な食事因子」であるとMacKeown氏は言う。
 今回の研究では、中年成人1700人弱の14年間のデータを分析した。この情報は、心疾患に寄与する因子について複数の世代を観察したフラミンガム心臓研究より取得した。その結果、砂糖入り飲料の摂取量が最も高かった群(約350mlを平均週6回)は他の因子を考慮しない場合、糖尿病前症のリスクが46%高かった。
 米国飲料協会は清涼飲料に含まれる砂糖が単独で糖尿病前症の危険因子になっているわけではないと反論し、「米メイヨー・クリニックなどの信頼できる保険期間が、糖尿病前症の危険因子には体重、運動不足、人種、家族歴などの因子が含まれると指摘していると述べている。しかし著者らによると、他の因子を考慮した場合でも、砂糖入り飲料により糖尿病前症リスクに約27%の上昇が認められたという。ただし、この研究は観察的研究であるため、直接的な因果関係は不明だとMcKeiwn氏は述べている。
 米マウントサイナイ・アイカーン医科大学(ニューヨーク州)助教授のDeena Adimoolam氏は「20オンスボトル(約590ml)の炭酸飲料には砂糖が小さじ18杯分も含まれていることがある。自分が何を飲んでいるかを自覚し、飲料にもカロリーがあることを忘れないこと」と述べている。過去の研究では、ダイエット炭酸飲料と2型糖尿病リスクの関連を示すものもあるが、McKeown氏は「砂糖入り飲料を飲む習慣をやめる際にダイエット飲料を取り入れても、健康への長期的な悪影響はないと思われる」と述べている。

全茶連情報 平成29年2月10日より抜粋

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