開封後の茶葉(緑茶/日本茶)の保存方法[保存版]

こんにちは、七代目木谷です。
今日は、お客様からよくある質問で、茶葉の品質を維持する保存方法をご紹介します。

ガチガチの保存方法から、ゆるめの保存方法まで何パターンかを書いていこうと思いますが、
まず、細かい話の前に、開封前の話です。

開封前の茶葉は保存がきく

開封前であれば、涼しい場所において頂ければ、品質劣化のスピードはすごくゆっくりになります。当社では、賞味期限は約10ヶ月としています。

開封前の注意点は、夏場、部屋の暑くなる場所には置かないことです。
熱も劣化要因の1つとなります。冷暗所(食品棚など)や、冷蔵庫の野菜室などが理想です。

さて、問題は開封後です。定形どおりに言ってしまえば、「茶葉は食品ですので、開封後は速やかにお召し上がりください」となります。

一度、開封すれば、どうがんばっても劣化スピードが早まります。特にジメジメした場所で開けっ放しにすれば、茶葉はすぐにダメになります。

茶葉が劣化する主な原因は、「酸素」と「湿気」

多くの食品がそうですが、茶葉も酸素にさらされれば、酸化して劣化します。また、茶葉は乾物ですので湿気を含むと一気に劣化します。
梅雨時期などは、湿気が多いのでとても痛みやすいといえます。前述の通り、高温も劣化要因となります。

つまり、酸素・高温・多湿を避けることが保存の原則となります。
そのあたりを考えて、私がおすすめする最適な開封後の保存ルールは次の通りです。

これを前提に、お茶の消費スタイルにあわせた保存方法のご提案が以下です。

開封後の保存方法

保存方法にはいくつかの方法があります。
まずは、どんな方法で保存するにしても共通のルールのご紹介です。

まず、次の2つは絶対のルールです。

共通ルール
– 袋を開けたらすぐ締める。
– 袋を締めるときは、なるべく空気を抜いてきっちり密封する。

要は、なるべく空気にさらさないことがポイントです。空気には、劣化の要因となる酸素や湿気が含まれています。

次は、保存場所です。これが曲者です。

温度が低い方が(冷凍庫の方が)劣化は防げますが、外気との気温差が高くなるほど、開けた時に結露して茶葉が湿ってしまうリスクがあがります。
それをどう対処するか、というのがポイントです。

まずは、最もユルめの保存方法、そもそも結露させない「常温保存」からです。

品質保存レベル1 〜常温保存〜
– 冷暗所(涼しくて、乾燥した場所)におく。食器棚などの外気の上昇に影響されない場所がベターです。

【対象者の目安】・・・1袋飲みきるのに2〜3週間以内

お茶を飲むペースが早い方や、涼しい季節はこれで十分です。
ただ、高いレベルで品質保存ができるわけじゃないので、開封後はなるべく早めにむことが前提です。

品質保存レベル2 〜冷蔵庫の中〜

– 1週間分程度の使う分だけ、茶筒などの密封性の高い容器にいれて、小出しに使う。
– 使わない分は、空気を抜いてきっちり袋を締めて冷蔵庫にいれる。
– 冷蔵庫から出したお茶を開ける時はすぐに開けずに5〜10分以上は外気にさらして、常温に近づけてから開けることで、結露を防ぐ。

【対象者の目安】・・・1袋飲みきるのに2ヶ月以内

だいたい、当社のお客様でも、2〜3種類のお茶を注文頂くことが多いです。おそらく、同時に開封して、ちょっとずつ飲む、というスタイルだと思います。
その場合は、この冷蔵庫保存がよいかなと思います。

(茶筒がない場合は、冷蔵庫から出した茶袋を常温に近づけてから随時あけてください。開ける前に10分くらいは常温にさらして袋の中身と、外気温の差を近づけてください。)

品質保存レベル3 〜冷凍庫の中〜
【対象者の目安】・・・1袋飲みきるのに3ヶ月くらいかかる、それを高いレベルで品質保持したい

基本的には冷蔵庫保存の扱い方と同じです。ただし、常温になるまで時間がかかります。 外気温によりますが、30分〜1時間ほど外に出して、袋の温度をあけた方がよいと思います。冷蔵庫と違って、温度がすごく低くなるので、すぐに袋を開けてしまうとものすごく結露します。特に梅雨や夏場はご注意ください。めちゃくちゃ湿気ます。冷凍庫にいれたら、袋はすぐ開けるな、とおぼえてください。

どの保存方法を選ぶべき?

保存性が高い冷凍庫となると、常温に戻すのに時間がかかるのでやや面倒になります。こういう本格的な保存方法を好まれるのは、来客の時だけに使う上級の茶葉をちょっとずつ使いたい方や、お茶会用のお抹茶を保存される方です。

毎日の習慣的にお茶を飲まれる方は、常温保存で十分かなと思います。ただ、いろんな種類の茶葉をちょっとずつ飲まれる方は、冷蔵庫がよいかなと思います。

ちなみに、私個人は何十種類もの茶葉を毎日ちょっとずつ飲むスタイルです。はい、お茶マニアです。。。
私の場合は、ダンボールケースに仕分けして入れているので、自宅の冷蔵庫には入らないので、納戸に常温保存です。さすがに飲みきれない・・・となった茶葉については、フライパンで焙じて自家製ほうじ茶にしたり、レンジで簡易的に焙煎をしたり、粉末にしたりして消費してます。

その他の小技

開封した日を袋にメモする

お茶のような乾燥物の袋に書いてある賞味期限は、一度開けてしまったら意味をなしません。
ですので、キッチンには油性マジックを常備して、開封日を袋に書くことをオススメします。

おすすめグッズ

お茶だけではなく、食品保存全般に使えるグッズです。お茶の保存時にも必須かなと思います。

袋止めクリップ

チャック付きでない茶袋の場合は必須ですね。Amazonのリンクを貼ってますが、購入は100均で十分です!

茶筒

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あえて、密封性が高くて高級感のある茶筒を貼っておきます。これはものすごく高級感、特別感があって、密封性が高い商品ですので、一生モノになるような商品です。500円くらいの茶筒でも十分です。ただ、あまり安物だと密封性がないものがありますので、要注意です。

食品用除湿剤

茶袋の中に入れておくと、食品が湿気るのを防げます。お茶以外の商品、例えばクッキーとかスナック菓子とかかつお節にも使えます。一家に一袋はあった方がよい、と思います。これは100均にはないので、Amazonか業務スーパーなんかで購入がオススメです。

脱酸素剤

これも強烈に劣化を防ぎます。ただ、空気に触れると酸素を吸い出すので、脱酸素剤の保管の際にも、なるべく空気にふれさせないように注意してください。

ちなみに、除湿剤か脱酸素剤か、どちらか1つ選べ、と言われれば、個人的には除湿剤です。湿気て味がダメになることの方が多いように思います。

以上、茶葉の保存方法でした。

結局、本人が常温保存ってどういうことやねん、というツッコミを頂きましたが、上等なお茶は冷蔵庫に入れてますよ!!

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