芽茶というお茶を聞いたことはありますでしょうか?
あまり量が取れないお茶ですので、百貨店等では見かけないかもしれません。
言葉の通り、「お茶の芽」を集めた茶葉となります。
この茶の芽とは、上の写真の通り、少しくるっと丸まった小さな茶葉で、さわると固いのが特徴です。
これは、茶摘みのとき、まだ葉になる前の「芽」を同時に摘んでしまうため茶に混じってしまう、小さな芽の部分です。
強引に例えると、牛肉で「仔牛」のステーキなどがありますが、「茶葉の子」といったところでしょうか。若芽です。
芽茶の味の特徴
芽には、これから大きく成長するための栄養分が豊富に含まれているので、非常に濃い味わいがあります。
玉露の芽茶でも、玉露の葉の部分に比べると少し渋みを感じますので、「旨・渋」な濃厚な味です。
この若い芽のパワーにあふれた味に魅了される方も多く、長年の固定リピーターの多い商品です。
芽茶が貴重な理由
前述の通り、芽茶は、茶摘みで混じってしまう、ほんの小さな茶葉の芽の集合です。当然、たくさん取ることはできません。
当社も、自社の製茶過程で出る芽だけでは、年間の販売量に足りないので、毎年、農家さんから分けて頂いて年間の分をどうにか確保しています。
宇治茶の芽をまとめて仕入れるのはなかなか難しいので、過去には売り切れてしまったこともあります。
茶葉の仕上げ工程で、省かれるのは、芽茶だけでなく、「茎茶」「粉茶」「ひげ茶(はねだし茶)」などがあります。
これらを、最終的に煎茶や玉露になる「本茶(ほんちゃ)」に対応する形で「出物(でもの)」といいます。
「出物」という言葉だけを捉えると、安っぽく感じるかもしれませんが、それぞれ特徴があって、ファンが多い商品です。
その出物の中でも、一番貴重なのが、この「芽茶」になります。
当社では、玉露系(かぶせ茶を含む)芽茶を扱っています。煎茶の芽茶は、渋みが強いため扱いません。
一押しの芽茶「ソフト真」「大粒真」
当社の一押しの芽茶です。
それぞれ、被覆栽培(玉露系)の芽茶です。
ぜひお試しください。
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